今回は、面接の基本的なことをお話しします。
教員採用試験(以下、採用試験)の面接は合否を決めると言っても過言ではないほど重要です。ただ闇雲に練習をしても時間の無駄。対策を立てましょう。
この記事で書くことをふまえ、効率的かつ戦略的に面接の準備を行ってください。
最後には質問の回答例も出しています。
もくじ
面接官の立場に立ってみる
面接官は、朝から夕方まで一日中、受験者に同じような質問を繰り返し尋ねています。自治体によっては、試験日が数日に渡ります。面接官は短期間で同じような作業を何度も行っています。
あなたは朝、昼、夕どの時間帯で面接官がどんなコンディションであっても、彼らに印象を残すことを話さなくてはなりません。
多くの受験者の中で、キラリと光る一人になりましょう。そのためには、面接の練習を怠ってはいけません。
身だしなを整える
かつて『人は見た目が9割』という本が人気を博したことがあります。
言うまでもなく、身だしなみを整えてください。
面接官は、教育委員会に勤務している人や現役校長です。学校はまだまだ保守的で閉鎖的な場です。大学を卒業してから、教師一筋なんてザラ!
とにかく彼らに受け入れられるよう、無難がいいんです。オシャレは休日に楽しんでください。個性は面接の回答で出してください。
見た目でしか個性を表現できない人は、ダメ!
チェックポイント
- 髪の毛の色は明るすぎませんか?女性で長い方は結びましょう。
- ヒゲはキレイに整えられていますか。
- ネイルは派手すぎませんか?いっそうのこと、取ってみては?
- アクセサリーはつけない方が無難かも。(結婚指輪はOK)
- スーツやシャツにシワはありませんか?
- 靴はキレイに磨かれていますか?
当たり前のことかもしれませんが、就職活動を経験したことのない教職志望者は、こういうことが案外できてないんですよね。
面接ノートを作る
当たり前すぎて書き忘れそうになる項目ですが・・・。採用試験の面接のためにノートをまだ作っていない人なんていませんよね?
ココがポイント
- メモはなるべく短い言葉や単語で書く。
- マインドマップでもOK!
- とにかく色々なジャンルの質問を想定する。
- 話題のニュース記事を貼る。→そこから自分の考えもメモする。
- 読んだ本の感想をメモする。
- 教育実習やボランティア、先輩の言葉から学んだことをメモする。
面接練習は動画を撮る
面接の練習は動画を撮ってください。今なら簡単にスマホで撮ることができますね。撮った動画は採用試験仲間と一緒に見て、アドバイスをもらいましょう。
「自分の声を聞くのが恥ずかしい・・・。」「人に見られるのはちょっと・・・。」と思ったあなた!合格が一歩、遠ざかりましたよ。
教師になれば、常に生徒に見られています。その練習だと思って、恥ずかしがらずに見てもらいましょう。
人からアドバイスをもらい、改善していくことで面接のスキルは確実に上がります!
私はスマホが世に出回る前に採用試験を受けました。デジカメで記録して、仲間に見てもらっていましたよ。
時間を測る
よくある質問の一つに「1分間で自己PRをしてください」というものがあります。この練習のためには、時間を測る方は多いと思います。
しかし、これ以外の質問にも時間を意識して答える練習をしてください。特にグループ面接では、一人が話すぎることはタブーとされています。
どんな質問にも端的に答えられるよう、時間を測ることは有効です!
嘘はダメ、盛るのはオッケー
自分の経歴や体験で嘘をつくことは絶対にダメです。では、話を盛ることは?
オッケー!
0と1は違います。大いに違います。一度でも体験したことがあれば、面接で使いましょう。たった一度の体験でも体験したことに違いはありません。そこで感じたことをノートに整理して、面接に活かしましょう。
例えば・・・
- 学校に一度でもボランティアに行った。(教育実習とは別)
- 教育実習中に一度でも文化部を覗きに行った。
- 放課後学童指導員のバイトをしていた。
- 青少年育成のボランティアに一度でも参加した。など
もし、このような体験をされたことがないなら、一度はされることをオススメします。教育実習は必修なので、採用試験の受験者全てが体験しています。彼らと差をつけるため、実習以外の体験のない人は、学校ボランティアをしてみては?
基本的に学校には人が足りていません。真面目に仕事をしてくれる人を歓迎してくれるところは多いはず!
お問い合わせは、各自治体の教育委員会ホームページまで。大学生は、ご自身の学校の教職担当に聞いてみるといいでしょう。
質問の答え方(回答例あり)
答え方
自己PRも質問も次の答え方をすると、うまくいくと思います。
結論 理由(事例や体験を交えて)この方法で端的に答えましょう。例を一つ出しておきますね。
◆あなたの短所を教えてください◆
【結論】
私の短所は、ICT機器に不慣れなところです。
【理由】
教育実習では、「わかりやす授業」を心がけました。生徒に視覚的に訴えて、理解を促すこと大切ににしていました。しかし、パワーポイント作成やタブレットの使い方で苦戦してしまいました。ICT機器を駆使して授業をしておられる先生の授業を見せて頂いたり、タブレットの使い方を教わったり、その先生には大変お世話になりました。おかげで、研究授業後の研究討議では、校長先生からお褒めの言葉をいただきました。まだまだ学ぶことが多いので、実際に教壇に立つまで、自分なりに勉強しないといけないと感じています。
数字を入れる
質問の答えをよりわかりやすく、印象深くするために数字を入れることが効果的です。数字を入れることで、一気に具体的になります。
ここでも例を一つ出しておきますね。
◆あなたが学生時代に打ち込んだことは何ですか◆
私は小学校高学年から今まで12年間、バレーボールをしています。最初は姉と母と一緒にママさんバレーに参加する程度でしたが、中学校入学を機に本格的にプレーし始めました。中学、高校とバレーボール部に所属しました。高校では、部長を務め、人をまとめることの難しさを学びました。部員は全員で15名と少なかったですが、個性のある部員一人一人と向き合うことは簡単なことではありませんでした・・・
単にバレーボールをしてきたことを話すよりも何年やったか、部員は何名かということを入れるだけで、すごく具体的になります。
まとめ
今回の記事は採用試験、面接の基本中の基本です。ここは最低でも抑えて、対策をしてください。最後に絶対にしてはいけないことをお伝えします。
ココに注意
質問の答えは絶対に暗記しない!!
暗記をすると、人に伝わりません。面接で初めて会う面接官の心に届くよう、彼らの目を見て、自分の言いたいことを伝えてください。
基本ができたら、面接のテクニックが必要です。
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さわ田
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